ベトナムにいると、日本との比較からいろんなことが勉強になる。
オフィスの隣の半路上喫茶店でカフェスダー(練乳入りアイスコーヒー)をいつもの夕方の休憩で飲んでいた。
ベトナム人は、みんな軒先が大好きで、家の中にこもっていないため、どこの路地裏に行ってもホーチミン市内は人であふれかえっている。
2歳くらいの子供育てをしているお母さんは、いつもその子供を外で遊ばせている。
今日はその子供が機嫌が悪かったのか、よく泣いていた。
そうすると、隣の隣の服屋のアルバイトのお姉ちゃんが、あやしてくれる。
また、子供は一人でぶらぶらと歩いて、機嫌が直ったかと思うと、また泣き始める。
その後は、喫茶店のおばちゃんが優しく抱きながら、お母さんと世間話。
コミュニティーの大切さを感じましたね。
こうやって、コミュニティーで子育てが出来たら、母親の負担が激減するだろうというのは、見ていて本当にわかりましたよ。
家族全体が子育てして、近所通しの付き合いをしっかりする。
もっというと、実はお母さんといっていましが、本当はその人がお母さんかどうか、実は怪しいのだ。というのも、その子を良く見ているお母さんらしき人は二人いるからだ。
つまり、大家族で住んでいるので、いろんな人が子育てが出来る。
家族を大事にして、コミュニティーを大事にする文化というのは、”豊か”といえるのではないだろうか。
しかし、経済が発展する中でこういった大家族も核家族化が進んでしまうだろうか?
コミュニティーを大切にする下町文化は消えてしまうのだろうか?
もしそうだとしたら、どうやったら経済の発展とコミュニティーの活性化を共存させられるのだろうか?
ちなみに、ベトナムは女性社会で、多くの女性が社会的に地位の高い仕事を子供を生みながら続けている。これは、家族全体で子供を世話するという文化無しには成り立たないと思う。
両親を日本においてきて、勝手にベトナムにやってきた自分が言うのもどうだと思うが、こんなことを思ってしまった一日だった。